よしだフルーツファームの日誌

大阪府河内長野市にて2014年に就農。農ある暮らしを楽しみながら、休耕地であった里地里山を畑に戻し、ブルーベリーを主とした果樹を栽培しています。 金剛山や和泉山脈が見渡せる眺望のよい丘で、農薬や除草剤などを使用せず、心を込めて栽培しています。

【2018.09.07〜09.11 TOPICS】

台風で落下してしまった若栗たち、この猛暑のなか、がんばってがんばって成長してきたのにとってもかわいそうでなんとかならないものかと天日干しして追熟できるか実験をしてみました。
その姿はとても美しく、だんだん苔ガーデナーのような気分になってきて、本来の目的を見失いそうになりながら並べました。

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【栗の天日干しの実験】

以下、2パターンで実験してみました。

①いがから出したもの。
②いがのまま干したもの。

天日干しといっても残念ながら台風後もお天気が悪いのが辛いところ。

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①いがから出したもの(写真上)
熟してなくいがが開いていないので、取り出すだけでもひと苦労。
私は腰を痛め(笑)、栗にも傷がついた。
白かった実は、無事茶色く色づいたが、実の水分が抜けてスカスカに。

お天気が悪いので、水に漬けた後、カビが生えてしまったものも。

 

②いがのまま干したもの(写真下)
少しずついがが割れてきた。割れると完熟果のと同じようにするっといがが剥ける。
実はツヤツヤで、中身もぶりっとして詰まっている。
木になっている時と同様、いがのほうから水分を提供できたのかなぁと思う。

 

①は、いがをあけるのもひと苦労で腰を痛めて少ししか作れなかったのですが、逆に②のほうをたくさん残せてラッキーでした。
また、実験により、追熟可能だということがわかったので、台風被害の影響で容易に入ることが不可能になった場所でも高枝切り鋏などで一部収穫できるかもしれません。

 

収穫したての栗はまだ甘みがのっていないですが、まず本日茹で栗にして食べてみました。旦那さんも『これはこれで美味しい』と食べてくれていました。娘も楽しそうにスプーンですくって食べていました。

 

今後は、もろもろ処理後、0度の環境で保存して甘みを足します。栗自体が樹上でできなかったことを、代理母として育てようと思います。

 

たくさんの量はありませんが、奥河内フルーツラリーの食材等にお嫁入りできるといいなぁと思っております(*^^*)